「会話泥棒」という言葉を知っていますか?
人の話を奪って自分語りをする、といった感じでしょうか。
先日帰省した時、なんだか母との会話が噛み合わない…
70代の母に話しかけると、全て自分のことに置き換えて話し始めます。
いわゆる、会話泥棒です。
以前から母は会話泥棒の癖がありましたが、さらにひどくなっていました。
会話泥棒は老化のせい?
例えば、私が友人の話をすると、
「お母さんが勤めていた頃は云々…」と母がまだ勤めに出ていた40年前の話が延々と続きます。
あれ、最初の話題はどこ行っちゃった?
夫の話をすると、「お母さんが子供の頃は云々…」と自分の子供時代の話が延々と。
あれ、聞いてほしい話あったんだけどな…
会話のキャッチボールにはならず、母が話したいことだけを延々と語る、というパターンが何度もありました。
現在70代の母。
60代から会話泥棒の兆候はありましたが、ますますひどくなっているな、と感じました。
これも老化現象の一つかもしれません。
しかし、会話泥棒をしてしまう原因にはもう一つ思い当たることが。
コロナ禍以降外の世界の刺激が遮断されている
母は元々無趣味で、出不精、インドア派です。
健康のためにと唯一通っていた習い事も、コロナをきっかけにやめました。
父との遠出や旅行も、コロナを理由に行かなくなりました。
母が接しているのは、父とご近所さんと親戚くらいです。
ほかには、時々友達と長電話をしているようです。
この状況、刺激が少なすぎでは??
お年寄りは皆こんなものなのでしょうか?
人に会わなくても、外で綺麗な景色を見たり、欲しい物を見たり買ったりするだけで脳は刺激を受けると思います。
母には、コロナ禍以降、刺激が極端に減っているように感じます。
自分の話を聞いてもらう機会が少ない
コロナ禍で人と接する機会が減ったので、自分の話をする機会も減っているのだと思います
そこへ、久しぶりに娘(私)が帰省すると、自分の話がしたくて会話泥棒に繋がるのかな、と想像します。
体が完全に弱っているわけではないので、娘としてはもう少しアクティブに活動してほしいところですが無理強いもできません。
私ができるのは、こまめに電話することくらいでしょうか。
ただ、電話も1回1時間近くは取られるので、あまりに頻繁だと私も時間が奪われます。
自分の生活に支障をきたさない範囲にとどめようと思います。
張り切りすぎず、細く長く続けることを目標にします( ̄▽ ̄)
最後に
私も子育てをして分かりましたが、子供は小さいうちはたくさんおしゃべりしてくれます。
時にはうっとしいと感じるくらい(笑)
なるべく「うん、うん」と聞くようにはしています。
きっと母も私が幼いときは、うっとおしいなと思いながらも、私の話を聞いてくれていたのだろうな、と想像します。
ここにきて、立場が逆転。
今度は私が、母の取り止めもない話を聞いてあげる番なのかな、と感じています( ´∀`)