ドキッとするタイトルですがオルナ・ドーナト氏著、「母親になって後悔している」を読みました。
決して口にしてはいけないセリフのようにも感じますが、今の私にはおおむね共感できる内容でした。
でも、”現段階で”我が子にこの本を読んでいることは知られたくないな、というのが正直な気持ち。
母親になるということは、あくまで人生の選択肢の一つであるはずなのに、なぜか既定路線化されていることで苦しんでいる女性もいる、という点に激しく同意します。
自由意志で母親になったと思っている人も、実は社会から刷り込まれた結果の”意志”だった、というのも分かります。
私が男性であったなら、一生かかってもわからなかったな、とも。
私も強い意志のもと、母親になることを選んだわけではありません。
社会に出て、結婚して、子供を産むのが「普通」だと思っていて、何の疑問も感じずに母親になりました。
著書に出てくるインタビューにあるように、母になったことを激し後悔しているわけでもないのですが、気持ちが全然分からん!とか、ひどい!と非難する感情も一切ありません。
むしろ、なんとなく分かる…。
「この会社に就職して後悔している」は、めずらしくもない台詞。
「あの人と結婚して後悔している」は、話す相手や場面によってはちょっと際どいけれど、まあそれほど驚かない台詞。
その点「母になって後悔してる」は、滅多なことでは口に出してはいけない雰囲気ないですか?
自身に置き換えて想像するに、口に出せない一番の理由は「子供が傷つくから」、二番目の理由は「母親失格として社会的に生きづらくなるから」かなと想像します。
でも、著書にもありますが、「母になって後悔してる」=「子供の存在を消したい」ではないんですよね。
だから、理論的には子供が傷つく必要はないのだけれど、ほとんどの子は理解できないし傷つきますよね。
ただ、私は、特に娘には、成人する頃にはこの本を紹介したいと思いました。
世の中で良しとされるレール以外に、たくさんの選択肢があるんだよと伝えたい。
少し怖い気もします。
でも、伝えた方が、娘は納得できる人生を送れると思うのです。
今日はふんわりした内容で、なんのこっちゃ?という方も多いかもしれません( ̄▽ ̄)
自分の備忘録のつもりで書きました。
ご興味ある方は読んでみてください。