掃除をルンバに任せているなら「ルンバが下に入らない家具」は避けたいですよね。
無印良品のユニットシェルフは見た目の美しさ、パーツの豊富さ、中古市場での価値の高さなど、色々な面で魅了的な商品です。
しかし、家事を時短したい方にとって見過ごせない弱点があります。
それは、ルンバが入らない、ということです。(棚を最下段にしたとき)
更に、掃除機ヘッドが入らないことも。
つまり、クイック〇ワイパーなどのフラットなもので掃除するしかないのです。
でもあきらめないでください!
「見た目はほぼ変えず」、
「収納量も減らさず」、
「安全に」、
無印ユニットシェルフの下にルンバを入れる方法があるんです!
↓こんな風に。(ブラックのフロントパネルがルンバと同化して少し分かりにくいです。。)
無印良品のユニットシェルフ、
「気に入っているけれどルンバが通らないのが残念」、
「ルンバが入らないのがネックで購入をためらっている」、
という方はぜひご覧ください。
すでに無印良品ユニットシェルフを使っている方でも、これから購入する方でも、簡単にできる方法をご紹介します(^^♪
無印良品ユニットシェルフの下にルンバを通す方法
※以降、「無印良品のユニットシェルフ」は単に「ユニットシェルフ」と記載します。
ユニットシェルフにルンバを通す方法ですが、
純正のアジャスターを別のアジャスターに交換すればOKです。
言ってしまえばそれだけなのですが、詳しく説明していきます。
アジャスターを交換する
「アジャスター」というのは、ユニットシェルフの脚についているパーツです。
床は完全な水平ではないため、アジャスターネジのしめ具合で高さを微調整し、がたつきを解消できます。
(この写真は、我が家のキッチンで使っている”スチール”ユニットシェルフです。)
上の写真は最初からついている、純正アジャスター。
これを高さのあるものに交換すれば、ルンバが通れます。
まずは、純正のアジャスターと、私が使ったアジャスターの比較写真を。
左が無印純正品、右が購入したものです。
(リビングで使用しいてる”ステンレス”ユニットシェルフに使ったものです。)
ネジ部分の長さが全然違います。
実際ユニットシェルフの帆立に取り付けて、比較してみましょう。
右が純正アジャスター、左がアジャスター交換後です。
どちらも、棚は最下段に設置しています。
最下段の高さに注目。
拡大してみます。(右が純正アジャスター、左がアジャスター交換後)
ネジ部分の長さの差だけ、ユニットシェルフを嵩上げできるので、
ルンバが入るようになります。
アジャスターの選び方
アジャスターは、ホームセンターや通販でいろいろな種類が販売されています。
が、やみくもに購入してもダメです。
大切なのは、アジャスターのネジ部分です。
次の3つのポイントを押さえてください。
①ネジの規格
②ネジの長さ
③耐荷重
順番に説明していきますね。
①ネジの規格はM8を選ぶ
まず、選ぶ時に注意する点は、ネジの規格です。
ネジの規格はネジの直径と溝のピッチで決まっています。
そして、世間一般でよく使われるネジは「M8」という規格です。
(この情報は、ネジに関して素人の私がインターネットのみで調べた結果です。不正確な点があるかもしれませんがご容赦ください。)
では、ユニットシェルフアジャスターのネジの規格は?
もちろん分かりませんので、最初、無印さんのカスタマーセンターに聞きました。
すると「純正のものを使用していただくのが原則なので、お答えできません」という趣旨のことを言われました…
ただ、一般人向けの家具に特殊な規格のネジを使っているとも思えません。
ダメもとで一般的によく使われるM8規格のアジャスターを購入。
ユニットシェルフにネジネジしてみると、、、ピッタリはまりました。
結論、ネジの規格は「M8」や「M10」がありますが、
無印良品のユニットシェルフアジャスターに関しては、「M8」で問題ないです。
※2021年5月6日追記
無印良品オンラインストアのサイトにて、ステンレスユニットシェルフの商品仕様欄に「使用部品の長さ・口径・互換性」の項目が追加され、「 アジャスター径:M8」と記載されています。
記載されているのは、オーク材棚セット、ウォールナット材棚セットの各サイズと、ステンレス製の帆立(パーツ売り)のみのようですが。
これで、アジャスターはM8規格で間違えないと、ご安心していただけるかと( ´ ▽ ` )
②”全高”が70mm以上のアジャスターを選ぶ
ルンバは全機種共通で高さ9.2cmです。
少し余裕をみても高さ10cmの空間があれば、ルンバは通れるということです。
純正アジャスターを使うと、床から最下段の棚までの空間高は約7cmです。
この空間高を、ルンバが通れる10センチにするために必要なアジャスターの全高(台座+ネジ部分)は7cmです。
下記の写真で説明します。
最下段の棚下部分から、アジャスターのネジをはめる部分までが3cm(青字の部分)。
あとはアジャスターの全高のみで空間高が決まります。
全高7cm(黄色字部分)のアジャスターを使うと、3+7=10cmとなり、ルンバが通れるというわけです。
気を付けてほしいのは、アジャスターのネジ部分の長さではなく、全高(下から上まですべての長さ)が7cmという点です。
③安全のために耐荷重も考慮する
耐荷重は安全のため必須です。
無印さんのサイトに、ユニットシェルフの各パーツの重量は記載してあります。
組み合わせているパーツの重量を合計し、棚に置きたいものの重量も足して、耐荷重を上回っていないか計算しましょう。
ただ、それほど心配しなくても、どのアジャスターも余裕で受け止めてくれる耐荷重ではないかと思います。
オフィス機器や自動販売機(⁉)に使用することを想定しているものが多いようなので、
家庭で使うユニットシェルフなど、朝飯前といった感じです。
私が実際購入したアジャスター
私が購入したのは、
タキゲン ステンレス難燃性レベルアジャスター KC-1280-5-EP-UL
M8規格で、全高(台座+ネジ部分)が72mmのものです。
(2022年2月5日現在、楽天市場ではなぜか価格が高いです。)
私が選んだ時の条件は、下記の3点。
- 素材はステンレス
- 底部にゴムなどが貼ってあること
- なるべくすっきり見えること
素材に関して、ユニットシェルフ帆立がステンレス製だったので、馴染むようにステンレスで揃えました。
また、フローリングの傷防止のため底部のゴム有り、に。
すっきり見える、というのは、完全に主観です( ̄▽ ̄)
無印さん純正のアジャスターほど見た目がすっきりしたものは探せなかったので、なるべくしゅっとしているアジャスターを選びました。
価格別のアジャスター紹介
私が購入した当時、TAKIGENのアジャスター「KC1280-5-EP-UL」の価格は
1個660円。(購入当時)
ユニットシェルフに使っている帆立は4つなので、アジャスターの必要数は8個です。
660円×8=5,280円(税別)!
結構な出費です( ;∀;)
私は多少お金はかかってもルンバを通したかったので購入しましたが、もっとお安いアジャスターもあります。
アジャスターは様々なメーカーさんが、様々な仕様で出しています。
素材がステンレスだったり、鉄だったり、色がシルバーだったりブラックだったり。
迷うかもしれませんが、
・M8規格
・全高(台座+ネジ部分)が 70mm以上
という2点だけ押さえて、底のゴムが無いものや、ステンレス以外の素材を選ぶと、
価格を抑えられます。
【100円〜200円前後のお安い価格帯】
材質が鋼で底のゴムが無いものだと、100円〜200円前後。
一例ですが、LAMP スガツネ工業アジャスター AD-501-75E
【700円〜800円前後のお高めの価格帯】
一方、材質をステンレス、底のゴム有りにすると、価格が高くなって700円〜800円程に。
例えば、スガツネ工業 ADWS40-8-60↓
余談ですが、上記の「ADWS40-8-60」は「M8×60 」との記載があるので、「M8は言ってる通りだけど、全高70mmじゃないの?M8×60なら60mm?」とお思いの方もいるかもしれません。
でも、60mmはネジの長さであって、全高は78.5mmあるのでご安心ください!
※実際購入、取り付けされるときは、くれぐれも自己責任でお願いします。
価格帯別にアジャスターを比較してみました。併せてどうぞ。
よく見かけるユニットシェルフにルンバを通す方法とそのデメリット
ユニットシェルフにルンバを通す方法を調べると、よく遭遇するのが以下の3つです。
・最下段の棚を外す
・高さ調整金具で最下段を高くする
・キャスターをつける
どの方法でもルンバは通るのですが、見過ごせないデメリットがあります。
ひとつひとつ見ていきましょう。
最下段の棚を外す
我が家もキッチンではこの方法を採用しています。
一目瞭然ですが、この方法のデメリットは収納容量が一段分なくなる点です。
上の写真の黄色斜線の部分ですね。
高さ調整金具で最下段を高くする
この方法も、我が家のキッチンで採用しています。
高さ調整金具は、ユニットシェルフのオプションパーツとして販売されています。
棚板の金具を、高さ調整金具に付け替えると約9.5cm高さが変更できます。
一段分の半分当たりに棚が作れる、というイメージです。
これも、先ほどと同じく、黄色斜線部分の収納容量がなくなります。
また、9.5cm棚が上がることによって、その段は空間高が狭くなり、収納できるものが限られてしまいます。
我が家は、レシピ本を置いております。
キャスターをつける
キャスターをつけると高さが約5.1cm高くなる(公式サイトより)ので、ルンバが通ります。
しかしそのデメリットは以下の通りです。
・帆立大と帆立特大には使えない(=セットでいうと、使えるのはミニ、小、中のみ)
・キャスター使用時に全体耐荷重が半分になる
・シェルフを連結している時には使えない
・移動が不要なシェルフにキャスターをつけるのはそもそも無駄
今回ご紹介したアジャスターを交換してユニットシェルフにルンバを通す方法は、
・最下段の棚を外す
・高さ調整金具で最下段を高くする
・キャスターをつける
と言った方法のデメリットを全てクリアしていることが、お分かりいただけるのではないかと思います。
まとめ
この記事では、アジャスターを交換してユニットシェルフ下にルンバを通す方法を紹介しました。
交換するアジャスターは
・M8規格
・全高(台座+ネジ部分)が 70mm以上
という2点を満たしたものにしてくださいね。
この方法だと、よく見かける方法のデメリットを克服できます。
わたしもルンバが通らないという理由で、無印良品ユニットシェルフの購入を躊躇していました。
しかし、そのデザインと、組み替えやすさ、パーツの多さでどうしても使いたかったので、ルンバ問題をクリアする方法を考えました。
同じように悩んでいる方、アジャスターを替えるだけで、ユニットシェルフの下だけホコリが溜まる、と言う事態を回避できます。
ボタン一つでルンバがきれいにしてくれます(^^♪
よろしければ、お試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。